code;Alice

カテゴリ「小ネタ」に属する投稿26件]3ページ目)

やり竜7部/第4話

こういうネタ、たまにはやらないといけない気になるのなんででしょうか。
以下は野暮な解説。


竜宿は移動目的の旅行者向けです。着想は登山者の皆さんが使う山小屋から。怪談ものとして読み始めたのに安曇潤平先生著『山の霊異記』がめちゃくちゃ参考になったことを書き添えておきます。あとゼルダの馬宿。あの世界、街がないうえ「ここどこ??」が発生しがちなので、馬宿見つけると人心地ついてめっちゃ安心する……特にラーヴェは竜が飛ぶ以上、陸地の街道以外にも空路らしき概念があるんだろうなと思って(あの山の上は飛びにくいとかそういうの)、街以外にも旅には宿泊施設がいるだろうと設定しました。
2巻冒頭帝都に帰ろうとしたときや、5巻冒頭で帝都→レールザッツ(あのとき国境越えは海路でいったはず)の移動で出てこなかったのは、旅路自体省略してたのもありますが(柚先生が絵で描いてくださったのめっちゃファンタジーっぽくて素敵だった!)、そもそも竜宿を使ってないからです。ハディスがジルを喜ばせたくて基本、街に泊まるようにしてたんじゃないかなあって(街にもちゃんと竜を預かる場所が普通にあります何せラーヴェ帝国なので)。
あとは削除してしまった気がするんですが、さっきも説明したように着想が山小屋なので、基本二段ベットで八人くらいで泊まる相部屋なんですよ。つまりハディスは野宿を選ぶ、おわかりいただけるだろうか。
何より竜宿は当然竜がいっぱいいるので、そこへ竜神と竜帝が現れると「コンサート会場横のホテルに推しも泊まりに来た」みたいな感じでそりゃあもう面倒ですよ絶対。なので近寄らないようにしてたんじゃないかなあと思ったり。ラーヴェ様がファンサで疲れちゃう。

そういうわけで今回はせっかくジルひとりで、しかも自分の騎竜ができた!って状況なので、ちょっと陛下が一緒だとできない旅行をしてもらいました。陛下がよく許したねって感じだけれど、マイネで行くことといいジルが希望したんでしょうね。そして陛下は基本、ジルの自由にさせてくれる。

「レールザッツでクレイトス女王と会談☆間に合わない?開戦かもね!」
「でも竜妃はひとりで竜に乗る旅はなんと初めて!」
「なお、竜妃の騎竜は訓練されてません!」
「その護衛をしろ」

命令された護衛団の方々の胃の状態が心配ですね!
フィンくん、最初は名無しのモブキャラだったんですが、書いたらけっこう喋る量があったので、ついでにジルの護衛代表で動いてもらおうとネームドに昇格しました。
フィンくん書くたびにミハリくんに思いを馳せてしまう。元気かなあ(彼は北方師団所属のまま頑張ってます)。

護衛団の胃痛はジルもわかってそうですが、それはそれこれはこれで、竜宿、へーこんなんなんだ!ってうっきうきで見て回ったり楽しんでるとは思います。
一階に洗濯場や炊事場、食堂の共用施設(あいてれば好きに使っていい)他には宿の主人一家の住まいがあって、二階が相部屋だらけの宿泊部屋。今回泊まった竜宿にはひとつだけ個室の宿泊部屋があるって設定ですが、そこはめっちゃお高い(ちなみにジルはみんなに頼むからと頭をさげられてその部屋に泊まってます)。
混んでる場合やお金を節約したいときは竜宿の敷地内で天幕を張ってもOK。天幕はって、食材自分持ちで炊事場使わせてもらって料理作れば一番安上がり。

ちなみに今回のジルの旅は、ジル・ジーク・カミラ・ロルフ含めて10人くらいの設定です。
文官とかはイゴールおじいちゃんがレールザッツで用意してくれてるので、ほんとにジルをレールザッツへ無事運ぶための少数精鋭部隊。
そもそも今回レールザッツが会談場所に選ばれたのは、クレイトスの窓口として一番でかいのと(ベイルブルグは二番手)、女王と渡り合うかつジルの補佐をするのに、三公の中でいちばんイゴールが適任と判断されたからです。ベイルブルグも今はリステアードがいるし候補としてはありなんですけど、やっぱり女王を迎えるとなると経験と格式がものを言う。
イゴールおじいちゃん、ものすごい大役(竜妃の補佐ということになってるけど実質クレイトスとやり取りするのは自分)なので、張り切って準備してると思います。

畳む


ジル、陛下に再会したら「竜宿ってこんなんでしたよ!陛下知ってる?」って話すの楽しみにしてるんじゃないかな。
陛下知らないよ、たぶん。話してあげて。


#やり竜

小ネタ

陛下(竜帝)はひょいひょい前線に出すぎ問題。
リステアードが一番キレてそう。



戦記モノじゃないしぃ、大事なのはラブコメだしぃ…と色々言い訳して5巻まではやってきましたがさすがに三公まで味方につけたので苦しくなってまいりました。
溺愛でごまかせない皇帝の自覚!!


味方のいない1・2巻はしょうがないとは思ってます。半ば国を取り戻す作業なので自分が動くしかない。
3巻のパン屋さんあたりもまあまだ国を取り戻してない(自分で動かせる軍を陛下が持ってない)ので、陛下が動くのはしょうがない。でなきゃヴィッセルにやられっぱなしになりますし。
4巻で自らサーヴェル領にいったのは、建前はご実家に挨拶(戦争じゃない)・外交なのでアリです。リステアードと合流したあたりで書いたように、国内の安定を見せつけるためにハディス自らクレイトスにきた、という面もあったので。あと短編にもあったようにめちゃくちゃ陛下は準備していってる。三公も様子見かねて協力してるしね。クレイトスの空に竜飛ばすのも、ものすごい挑発行為。あのあとクレイトス世論荒れただろうな~と思ってます。ただ一連の流れは南国王の暴走という形にして「女神自ら守ります」のフェイリスへの譲位で押さえ込んだんじゃないかな。ジェラルド留学中(笑)とかで国内不安煽ってね。
5巻は最初が本当に事故なのできっかけはしょうがないんですが、ジルは帝都にハディスを帰すべきではあったと思います。ただ国内であったことと、今までのジルの経験上そばに置いておいたほうが安心、という判断も間違ってはいないような……いやでも私の中のリステアードが怒ってるのでやっぱ帝都に帰すべきだったかなあ。少なくとも放置するなら帰すべきだった(笑)その場合はルティーヤを始末しちゃったほうが楽じゃん~~な陛下と助けたいジルのルティーヤの生死をかけたチキンレースが始まります。
6巻はそういう話ではないのでいいとしますが、皇帝が自ら罠に引っかかりにいって犯人あぶりだしは駄目です。リステアードが聞いたら泡吹いてぶっ倒れる。いなくてよかったね。

ただ、転移が駄目だとは思うんですよ(笑)滅多にできる人間(特に長距離は)いないという設定なので、体調とか気にしなければぱっと行ってぱっと帰れちゃう陛下はちょっと距離感覚おかしい。たぶん竜帝全員フリーダムもそのせい。竜帝にとって国は自分のおうち感覚なのかもしれません。帝都は自分の部屋で、国境付近は玄関くらいの認識。
竜神ラーヴェ様からしてだいぶアクティブだったので(建国時は領土戦争で最前線で戦った)その辺の影響もあるかもしれません。
あとはガチで強いのがタチ悪い。
実は全竜帝、一度たりとも戦争で負けたことがない。竜妃も天剣も失ったあとの三百年前の竜帝でさえ負けなかったという全勝っぷり。それなんてチート???

畳む


そんなわけで7巻の陛下のお留守番がどうなったのか、またお楽しみ頂ければと思います。
けっこう細かく、今までの積み重ねが感じられるように頑張ったので!
ジルについてくれた護衛とかね。

#やり竜

小ネタ

明日の7:00からやり竜7部、更新スタートします。
GWあけるまでは毎日更新予定です、よろしくお願いします!
本当、やっとここまでこれました。


7部には、ずっと仕込んでいたネタバレがようやく書けました。
まずここまで書けたことにお礼申し上げます。
というのも、打ち切られていたら書かないまま終わっていたかもしれないので……!

しかし、本当は6部で書くはずだったのに配分をミスって書けなくなり、余分に話が必要になったのは痛恨の極みでした。ネタバレのための舞台をもう一回作らないといけなくなり、辻褄合わせに「うっすらそういうのはあると思ってたけど、まあ書かないでしょ」と曖昧なままぶん投げていた色んな設定をきちっと書かなくてはいけなくなって地獄を見ました。年表作るのって作家の仕事かな!?(仕事です)
書き終わったあとはもう、「これでこの話、もう終わりでいいんでは!?」とか言い出してました。
大したネタバレではないんですけど、周囲まで巻きこんで取り扱いに注意してたので、肝心の私がミスるわけにはいかず……やっと肩の荷がおりました。

ネタバレに関して、いちばん尽力していただいたのはコミカライズを描いてくださった柚先生だと思います。
本当に有り難うございました。

そして、ここまで書く機会を与えてくださった読者の皆様に感謝を。
本当はアニメ化ブーストかかっている今のうちに最善で終わらせようとしてたんですけど、ここまできたら応援してくださる皆様や協力してくださってる柚先生を信じて、打ち切りをはねのけながら理想を目指して戦いたくなってきました。
つまり何巻で終わるかわからなくなってきちゃったんだな自分で!(笑)

畳む


大人の事情はさておき、7部、まずはお楽しみいただければ幸いです!
大丈夫、ラブコメだって!(合言葉)


#やり竜

お知らせ,小ネタ

7部、ラストあたりの執筆BGM。



テンション上げるために選んだんですが、ラスボス戦みたいになってしまった。
ラブコメです(思い出したように)

#やり竜

小ネタ

辺境伯が話題なので便乗する会。
なんといってもジルの実家サーヴェル家は辺境伯! 皆様ご存知のとおりつよつよの辺境伯です。
ただやり竜の世界観的な事情で言うと、まず国境になるラキア山脈がそうそう人の住める場所ではないし田舎なのもガチです。サーヴェル家があの調子なんで舐められがち、というかドン引きされがちなのもあります。
しかし現実の辺境伯がそうであるように、歴史ある大貴族なのも本当。二神降臨時、女神がクレイトス国内をまだまだ掌握できてなかった頃、ラキア山に住んでた蛮族サーヴェル一族は、自分たちの痩せた土地に女神が食べ物を作れるようにしてくれたからその感謝で女神軍に加わりました。その後竜退治の功績とかもあってあの辺一帯の領地と爵位をもらってます。
要はごはんだ。
ラーヴェ様はご飯が用意できたらサーヴェル家を手に入れられたかもしれない。
なお、竜はご飯に入らないんですか?と言われたらお肉にはなるけどだいぶ食べ物取り合いになるだろうしラーヴェ帝国の一員になったら竜は食べちゃだめなんじゃないかなって…(笑)

#やり竜

小ネタ

実は本日、ジルの誕生日です(コミックス1巻初版限定特典参照)
アニメではまだ10歳、原作ではもう12歳、ネタバレになりますがコミカライズ最新話では11歳と、今年は見事にばらけましたね~!
陛下は当日、お祝いしたいと待ち構えてるはずですが実は

11歳の誕生日は陛下捕縛中。
12歳の誕生日は先帝喪中。

でっかい誕生日ケーキも部下の給与も払われない状況では作れると思えないし、喪中もさすがにねえ……。
という有り様で一度もまともに本編でお祝いされてないんですが、13歳の誕生日は三度目の正直か一度あることは二度あるのか(遠い目)
まあこっそりふたりでお祝いしてるんじゃないですか。
12歳の誕生日は祝★竜妃爆誕会をできない陛下が泣きわめいて不謹慎発言しまくりそうなので、今日一日ジルと一緒にいていいから表に出るな黙ってろ!!とふたりでハディスの宮殿に監禁され、陛下のお部屋で「今年こそ巨大ケーキを作る予定だったのに」とかぐちぐち言いながら精一杯大きく作った陛下のお手製ケーキをふたりであーんしてると思います。

#やり竜

小ネタ


expand_less